2014年 11月 10日
八百比丘尼伝説を追え!
陰陽座の佳曲-「八百比丘尼(やおびくに)」を聴いていたら凜太朗が仕事部屋に入ってきて「お父さん!やおびくにって見たことある!?」と訊いてきました。
なんだかいな突然・・・。というか、西洋の人魚伝説(マーメード)ならさておき、日本の八百比丘尼伝説知ってるなんて渋いな。なんでも、最近流行の「妖怪ウォッチ」に八百比丘尼の妖怪が出てきてお気に入りなんだとか。・・・なるほど、恐るべし妖怪ウォッチ。
ご存知の方も多いと思いますが、八百比丘尼とは日本全国に見られる伝承神話の1つで、地方により若干脚色がちがったりするようなのですが、若い娘(or妻)が間違って人魚の肉を食べてしまい、不老不死になってしまう物語。愛する夫や子供が死んだ後も生き続ける自分の肉体と精神に希望を失い、尼となり全国を巡り、最後800歳でこの世を去るーこんなお話です。ちょっと哀しい。
ぺこり。
ここ、山陰は米子の地では、彦名町にある粟島神社が八百比丘尼にゆかりのあるエリアとして有名ですよね。早朝からはじめた仕事がちょうど一段落したので、お隣の男の子も誘って「よし、八百比丘尼に会いに行ってみるか!」と誘うと、「えーー!お父さんやおびくに見たことあるだ!」「なんでやおびくにが米子におるだ!」、と大興奮。
米子の方ならお分かりだと思いますが、粟島神社は標高40メートル弱の小さな山に佇む由緒正しい神社。かつては汽水湖として知られる中海の小島だったそうで、子供にはちとハードな階段を登っていくと、中海を挟んで米子市内や安来の町が見渡せます。良い気分。
神聖な木々に覆われた境内も、子供たちにとっては絶好の「わくわくスポット」なのでしょう。あまりめんどくさいことを言うこともありませんが、「じんじゃ」の基本的なお詣りの仕方や、ここに「かみさま」がいるということを、一応説明しておきました。ちょっとだけ?神妙な表情。
お詣りもほどほどに降りると、左手奥に八百比丘尼が暮らしていたと伝えられる「静の岩屋」があります。
大興奮。
粟島神社は地元でもかなり親しまれている神社の1つですが、恥ずかしながら奥に入って静の岩屋を見たり、彦名エリアの湿地までは見たことがありませんでした。子供はもちろん、大人も知らない場所や話がいっぱいあるのかもしれません。大型連休を使って県外のテーマパークにたくさんお金をかけて遊ぶのもいい思い出になりますが、車で15分も走ったごくごく日常の裏側に、意外な「わくわく」と「どきどき」が隠れています。
by ANB27281
| 2014-11-10 12:25
| 恐るべき子供たち