2013年 06月 13日
Restaurant ragout
少し考え事がしたかったので、一人でドライブがてら松江まで行ってきました。江島から見える中海や大山の景色が本当に本当にきれいです。米子市内から見えるそれとは、また違った一面をのぞかせてくれました。
松江の目的は、西津田にある「Restaurant ragout」で昼食をとることです。米子の友人の間でとても評判がいいのと、オーナーがFacebookページでお店の日常を丁寧に発信されていて、前々から気になっていました。
キャンペーンや飲み放題のPRばっかりでなく、使われている食材やお客さまとのスナップをウェブで丁寧に発信するお店は、実はまだ多くありません。私はFacebook万能主義ではありませんし、ブログやTwitterといった他のツールを使っておられる方もたくさんいらっしゃると思いますが、個人的にユニークだなあと注目していました。お店は、行ったことがある方ならご存知だと思いますが、閑静な住宅街を入ったところで、ナビのいう通りに向かっても「大丈夫かいな?」と不安になる(笑)ところにあります。というか、着いてもまだ「ここ?」と思うほどひっそりとしている。
お店にはいると、落ち着いた佇まいの中にもオレンジを基調とした暖色の明るい内装が気持ち良いです。同じオレンジのルクルーゼのココットがテーブルに可愛く置かれていたりして、こういうのは見ていて楽しくなりますよね。
境港や宍道湖などの海の幸、大山の肉類や安来で採れる野菜やくだもの・・・食材のほぼすべてが山陰で手に入るものだそうです。前菜でいただいた境港産のマグロが美味しかった。野菜も味わいがぼやけていませんし、個人的には獣臭さであまり好きではない、パテ・ド・カンパーニュが味わい深く感動。食材の鮮度はもちろんですが、お仕事の1つ1つが素晴らしいのだと思います。
見た目普通のおっちゃん(笑)風のシェフからは想像するのも難しい彩りある盛りつけも特筆しておいていいと思います。坊主が1人で行くにはもったいない。妙齢の女性でも同伴したいと思いました(涙)。知的で美しいマダムが、短く的確に料理の説明をしてくださいます。
ティラミス風のデザートに使われているイチゴやサクランボももちろん地元産。食の安全や、いわゆる"地元愛”みたいなところを拠り所に地域の食材を使うお店がありますが、えてしてそれは思い入れ過剰な自己満足に終わりかねません。そこで終わるのではなく、松江や米子でとれる本当においしく今まさに旬な食材だけをチョイスして、おまけにそれをお客に押しつけるのではなく、あくまでカジュアルにさりげなく提供してくださるというのが、すばらしいですよね。
何しろ初訪問でしたし、もともと他にお客さまもいるのに店内の様子をブロガー気取りでパシャパシャ撮影するのが好きではありません。紹介記事としては不十分かもしれませんが、少しでもお店の良さをお伝えできれば。お店の美しさと働く人の人柄、食材のすばらしさとそれを食べる人が、「ラグー」という1つの大きなココットの中でおいしく煮込まれている感覚が味わえます。
お勧めです。
by ANB27281
| 2013-06-13 07:14
| 地元のお店紹介